周囲の人に「夏休みに学童はかわいそう」、そんな風に言われたことはありませんか?でも夏休みに学童で過ごす子どもって本当にかわいそうなんでしょうか?
今回はワーキングママの心にズシリとくるこの言葉について、本当の所はどうなのだろうということを探っていきたいと思います。
また、夏休みに学童を嫌がるお子さんに対する対処法も解説していきます。「夏休みに学童はかわいそう」問題に終止符を打って、気持ちよく夏を迎えましょう!
夏休みに学童はかわいそう?
「夏休みまで学童に通うのはかわいそう」といった声が周囲やネット上でささやかれることがありますよね。でも共働きやシングルであったり、収入面、キャリア面など各家庭さまざまな事情があることと思います。
事情を一切考慮せず、一括りにしてすべて「かわいそう」としてしまうのは、あまりにもおおざっぱなのではないのでしょうか?
私は以前専業主婦をしており、夏休み中長男は家ですごしていました。すると遊ぶ友達は固定化されますし、相手にも都合があるので毎日という訳にもいきません。
必然的にゲームの時間が増えてしまうこともあって…ゲーム三昧のお子さんもある意味「かわいそう」と言う人がいるかもしれません。
「かわいそう」というのはあくまで発信者の主観的な意見です。実際のお子さん自身がどう感じているかということの方が断然大事になってきます。
そして「かわいそう」という言葉に反応するママは、子どもに対してベクトルが向いており、なんとか子どもの気持ちに寄り添おうとする親でもありますよね。
「夏休みに学童はかわいそう」と言われた時、何か胸に感じるものがあるなら、ぜひ一度お子さんと話し合ってみてください。
他人の価値観で自分が傷つく必要はありません。「かわいそう」という言葉を、自分と子どもの親子関係を深めていくチャンスととらえてみてはいかがでしょうか?
夏休みの学童メリット/デメリット
では、夏休みに学童に行くお子さんの環境はどういったものなのでしょうか?実際に学童に通わせているママさんたちは、さまざまなメリットやデメリットを感じているようですね。
夏休み学童のメリット
まずはメリットですが、以下のようにとても前向きで楽しそうな雰囲気の意見が多く聞かれました
- 夏休みでも規則正しい生活が送れる
- 夏休みの特別イベントがある
- 勉強時間をきちんと確保してくれる
- 遊びの種類が豊富
- 外遊びの機会を作ってくれる
- 集団の中でコミュニケーション力が育つ
- 異学年のお子さんと交流できる
①から②は夏休みならではのメリットです。普段の登校と同じ時間に起き、キチンとしたタイムスケジュールの中で過ごすので、夏休みアルアルの生活の乱れがありません。
また、お楽しみ会や映画鑑賞会、自由研究にみんなで取り組むなど、夏休みならでは学童のイベントを楽しみにしているお子さんもいるようです。
③から⑦は夏休みに限らず、学童自体のメリットです。宿題に取り組む時間が決まっていますし、トランプやボードゲームなどさまざまなタイプの遊びが用意してあったり、水鉄砲や竹トンボ作りをしてくれる学童もあるようですね。
夏休み中は学校のプールの開放日は連れて行ってくれたり、ドッチボールや一輪車などを外で楽しんでいる姿も見かけます。
また異なる学年が集まる集団の中で過ごすため、我慢力や交渉力といったコミュニケーション力のよい練習の場にもなっているようです。
夏休み学童のデメリット
次にデメリットをご紹介したいと思いますが、メンタル的なことだったり、夏休みだけプラスに手間がかかることが挙げられるようです。
- 夏休みに学童はかわいそうという周囲の偏見
- 給食がないため、毎日お弁当作りが大変
- 夏休み、子どもが学童に行きたがらない
①からくる罪悪感を感じているママはとても多いようですね。日本のママは本当に日々さまざまなプレッシャーと戦っているんだなと痛感します。しかし前の章でもお話したように、罪悪感を抱く必要はないと思います。
②については、夏休み期間中はお弁当を持たせる学童がほとんどのようです。しかし、週に何回か仕出し弁当を頼める学童も増えていますし、コンビニのお弁当を持たせる家庭もあるようですよ。
また、うまく時短しつつ、お弁当作りに取り組むママさんも。夏はそうめんとだし汁を持たせたり、おにぎりにラップ専用のペンでメッセージを書いたり…とあまり手間をかけずに子どもが喜ぶお弁当を心掛けているようで、ママの努力が垣間見えますね。
③は、お子さん思いのママにとっては頭の痛い問題ですよね。次の章では夏休みの学童を嫌がる場合の対処法についてお話していきたいと思います。
夏休みの学童嫌がる場合の対処法
まずはお子さんになぜ学童が嫌なのかについて、じっくりの話を聞いてみましょう。いじわるをする子がいる、仲の良い友達がいないなど、その子なりの理由があると思います。
改善できそうなことでしたら、子どもと一緒にどうしたらいいか考えてみましょう。そして、指導員さんにぜひ相談してみてください。
学校の先生同様、様子を注意してみてくれたり、必要があれば声かけしてくれたりするので、お子さんが悩みを乗り越える良いきっかけになるかもしれません。
問題の解決が難しく、やっぱり行きたくない!というのなら、以下の方法をお子さんに提案してみてはいかがでしょう?
- 親が仕事のシフト調整をして、早めにお迎えできるようにしてみる
- 両親がずらして夏休みを取る
- 代わりにサマーキャンプや短期の習い事、学習塾などに行く
- 祖父母や親戚の家に短期間預かってもらう
- 民間の学童・チャイルドシッターやファミリーサポート支援などを利用する
①や②は現実的にはなかなか難しいこととは思いますが、親が自分のためになんとかしようと考えているという気持ちが伝わるだけでも、子どもに安心感が生まれますよね。
③や④ですと、お金がかかったり、祖父母や親せきにお願いをするという手間が必要になってきます。でも夏休みならではの経験に繋がったり、本人の成長を促せたりするかもしれませんよね。
⑤については、その後働き始めた私の経験をご紹介しましょう。次男は夏休みの間は数日、民間の学童を利用していますし、たまに自治体のファミリーサポート支援を利用しています。
民間の学童ですとさまざまな学校からお子さんが集まってくるので、いろんな価値観を持った子どもと交流できることが最大の魅力です。
ファミリーサポート支援は、保育の研修を受けたご近所さんが低額の料金で預かってくれる制度。アットホームな雰囲気の中で過ごすことができますよ。
①から⑤の中で、お子さんがやってみたい!もしくは過ごしやすい環境はなにか検討してみてくださいね。
夏休みに学童はかわいそう?まとめ
夏休みに学童はかわいそう…という周囲や親の意見について考察してきましたが、いかがだったでしょうか?
実際、夏休み中に学童に行っても家庭で過ごしても…どちらにもメリットとデメリットの両方があるので、どちらが間違っているということはないように感じます。
他人の物差しではかる必要はなく、親が夏休みをどう過ごさせたいか?また子どもがどう過ごしたいか?ということが大事。
仕事の事情などで、子どもの望みをすべて叶えてあげることは勿論できないと思います。でも夏休み前に、親子でどうしたいか話す機会を作ることがお互いの信頼関係を深め、親も子も納得のいく夏休みを過ごす第一歩になるのだと思います。