昨今、活動の縮小や外部委託などが叫ばれているPTA活動ですが、まだまだPTA役員は引き受けるのが当たり前、という風潮があるのが現実です。
育児も家事も仕事も背負ってるワーキングママにとってまさに最大の正念場。
そこでそんな忙しいママ必見!あの時知っていればこんなことには…と後悔する前に、PTAトラブル回避法をご紹介します。
PTAで仕事を休まなければならない程の活動って一体どういうものなの?
PTAとは、Parent(保護者)Teacher(教職員)Association(団体)を略したものです。つまり親と教師による、子どものためのボランティア団体とされています。
ほとんどの学校にクラス委員や地区委員といったPTA組織があり、大体は年度初めの授業参観後の懇談会などで役員が選出されます。
平均1クラス3~5人ほどの役員が立候補やくじ引きなどで選ばれ、その一年間の学校活動のサポートをすることになるのです。
クラス委員は主に委員長、副委員長、役員選出係、美化係などの役割がそれぞれ決まっており、地区委員は子どもの登下校を見守る旗振り当番を担当します。
つまり、児童の学校教育や安全を助けたり、見守ったりする大事な役割なんですね。
PTAって仕事を休めない人にも平等に降りかかってくるってほんとう?
こうして見てみるとPTAって子どもが毎日学校で安心して過ごすための大事な役割を担っている、ということはよくわかりますよね。
でもわかっちゃいるけど、忙しいワーママがボランティアのためにそんなに沢山の時間を割けない、というのが本音だと思います。
しかし、フルタイムだろうが、パートだろうが、妊娠中であろうが、ちっちゃい子どもの育児中であろうが、介護中であろうが、病気持ちであろうが…どんな人も平等にPTAを引き受けるべき、という暗黙の了解という雰囲気があるんですよ。
私は次男の子育てが落ち着いた頃、長男が小5の時にクラス委員に立候補しました。
たまたま立候補者がいて長男のクラスはすぐに決まりましたが、お隣のクラスはなかなか決まらず…先生がまだ役員をやってないお宅に1件1件電話をかけ、役員会に呼び出しをされていました。
たまたま家にいて役員会に駆け付けられた方は良かったのですが、仕事中だったママは強制的にクラス委員長となってしまったのです。
PTAでも仕事を休めないワーママのためのトラブル回避法4選
仕事と育児で手一杯なのに、引き受けざるを得ない状況になることもあるPTA。
ではそんなピンチをどうやって乗り越えたらよいのでしょう?自身のPTA経験や先輩ママの実例を元に、事前にトラブルを回避するための方法をまとめてみました。
トラブル回避法その①先取りで活動可能な範囲の役に立候補
事前に役員の活動の内容についてママ友にリサーチしておき、できそうな役に立候補してしまう、という手もあります。
知り合いのフルタイムワークママは、地区委員に立候補していました。
なぜならばクラス委員は平日に何日か集まりがあり、仕事を休むことができないそのママさんにとっては絶対無理!
しかし集まりはないが、保護者へのお手紙や旗振り当番表の作成などが課される地区委員だったら、仕事の合間にやれると判断したそうです。
旦那さんと共同で頑張りながら、なんとかその役をやり終えたそうですよ。
トラブル回避法その②役員仲間との報告・連絡・相談
役員仲間とは必ずラインやメールなどで連絡網を作っておくとよいです。
長男の小学校では、5年のクラス委員は卒業する6年生全員にコサージュを作成するという役割がありました。
役員会議で大体のデザインが決まったものの、大変なのはその素材である大量の造花の購入。生徒数が多いためとても1店のお店では賄えず、役員が各々休日や仕事の合間に近くの100円ショップに立ち寄り、「○○本見つけました!」とグループラインで報告し合いました。「あと○○本!」とのラインメッセージがピコンピコンと何度も鳴り響く中、協力しながらなんとか必要数を揃えたんです。
とにかくみんな必死でしたが、今ではなんだかとてもいい思い出として記憶に残っています。
トラブル回避法その③できることとできないことを事前に伝える
同じ役員仲間にできることとできないことを伝えておくのも後々のトラブル回避に繋がります。
実はクラス役員の委員長ですが、長男の学校では月イチ必ず平日の午後に本部役員との会合がありました。
先ほどの強制的にこの役に決まってしまったワーママですが、結局何回か出られないことがあったようです。
そのため本部役員さんから必要な情報が流れてこなかったことも…それで他の役員さんが戸惑ってしまったことも何回かありました。
できないならばできないなりきに、他の役員さんにお願いをしておくというのはトラブル回避のための必須事項です。
トラブル回避法その④先輩ママや本部役員ママにヘルプ!
今までに役員をしたことがある先輩ママや本部役員ママさんは、ほんとに心強い味方になります!
前年度同じ役割をこなした先輩ママさんや本部役員さんとは、引継ぎ会や総会で連絡先を交換しておくと後々のお助けアイテムになります。
私もどうしてもこれだけはできない!って時に頼み込んだら、ヤレヤレという顔をしながらも本部役員さんがなんとかしてくれた思い出が…とっても申し訳ない気持ちでしたが、どうしようもならない時そのままほっておいても解決にはならないので、頭を下げるというのも一つの手です。
PTAでも仕事を休めない!?そんなワーキングママ必見のトラブル回避法4選!まとめ
PTAでも仕事を休めないワーママのためのトラブル回避法、いかがでしたか?
おおまかにみるとやはり同じ役員さんや先輩ママとの繋がり、報告・連絡・相談が一番大事なことがおわかりいただけたのではないでしょうか。
・活動可能な役をリサーチして、先取りで立候補
・役員仲間との報連相
・できないことは素直に伝えて協力を仰ぐ
正直、私もPTA役員は本当に大変でした…でも同じ大変な思いをした者同士、役員のママさんとはなんだか不思議な連帯感で結ばれていたように思います。後で思い返すと、頑張って本当によかったな、そう思えるPTA活動になるといいですね。