今回ご紹介するのは小学校の算数にも関係するテーマ、「尺」と「センチ」の違いについてです。
「尺」と「センチ」の違いとは?
「尺」は普段の生活ではあまり聞きなれない言葉ですね。
「尺」は中国が起源となったアジアで広く使われている尺貫法における長さの単位の1つです。尺貫法の「貫」は質量を表します。中国などでは尺斤法と呼ばれています。
わたしたちが物の長さを計る時は、通常「センチ」や「メートル」などの単位を使いますね。
これは国際単位と呼ばれ、世界共通で使うことができる単位になります。
一方で「尺」は主にアジアにおいてのみ通用する単位となります。アジアでも公式な単位はあくまでも「センチ」であり、「尺」ではないので注意が必要です。
尺貫法は現在では正式な取引で使われることはなくなりましたが、今でもその考え方は建築業界などで使われることもあります。
「尺」は何センチ?
「センチ」は国際単位系であり、正式な基準になっています。「センチ」は10進法で10倍ずつ数が増えていくのに対し、「尺」は単純な10進法ではないため単純に計算することはできません。そのため「尺」を「センチ」に計算する時は、換算表などを使うことが多いです。
一般的には、1尺はおよそ30センチで計算されます。
10尺と言えばだいたい300センチ(3m)になります。
日本では「尺」は今も使われている!
日本国内では今でも「尺」という単位が使われているところもあります。
昔ながらの大工さんなどは長さを計る時に尺の目盛りがついた定規を使っている人もいますし、日本家屋の畳や窓の大きさなどが尺で表されていることも珍しくありません。
また着物などを仕立てる時にも尺が使われることも。注意深く観察すると、尺はいろんなところで使われていますよ。
『尺』と『センチ』の違い まとめ
今回は「尺」と「センチ」の違いについて簡単にご紹介しました。世界的に通用する「センチ」以外に、日本では「尺」という単位も使われています。これを機会にぜひ「尺」について理解を深めてくださいね。