中学で部活に入らないと内申点に響く…入学後、新入生保護者の間で必ずといっていいほどまことしやかに流れる噂です。中学で部活に入らないと本当に内申書の不利になるのでしょうか?
今回はそんな都市伝説的な噂に終止符を打つべく、内申点と内申書はどういうものなのか?中学の部活に行かない・辞めた・帰宅部の場合はどう影響してくるのかを解説してきたいと思います。
内申点と内申書の仕組みが理解できると、ママの不安や心配はずいぶんと軽減し、中学をどう過ごしたらいいのかが見えてきますよ。ぜひ最後までお付き合いくださいね。
中学部活入らないと内申点に響くって噂は本当?
結論からいうと、部活をやってないからといって内申点に響くことありません!なぜかというと内申点とは教科の成績の5段階評定の数値のことだからです。
内申点と学校生活の活動内容・出欠の記録・課外活動の記録などを記載した通知書のことを総称して内申書と呼びます。
高校受験の際は内申書を高校に提出しますが、やはりイチバン注目されるのは内申点であるようです。
私の息子は私立高校に通っていますが、受験前に入学を希望する高校の説明会と面談に参加しました。その際に学期末にもらった成績表を持参して、教科の5段階評定を見てもらいます。
私の住んでいる県(関東圏)では、受験する高校の学力に見合っていると判断されれば「確約」がもらえますし、学力が足りなければ「確約」はもらえません。
「確約」とは受験当日試験を受ければ合格できますよ、という約束のようなものです。よっぽど受験の点数が悪かったり、服装や髪型などが乱れていない限り合格できるという仕組みです。
もちろん受験前に内申書を受験高校に提出しますが、面談などで部活に入ってる入ってないが影響するという印象は全くありませんでした。公立を受験したお友達からも部活が大きく合否に影響したという話は聞いたことがありません。(ただしスポーツ推薦枠などの受験の場合は例外です。)
内申書については部活に入ってる入ってないどうこうというより、やはり普段の教科の成績=内申点が大きな比重を占めているようです。
中学部活行かない・辞めた・帰宅部の場合の内申書への影響は?
中学でたまたま入った部活が肌に合わなかった…というこうこともありますよね、途中で部活に行かなくなったり辞めてしまったり、またそもそも帰宅部のお子さんも結構います。
先生方も生徒には希望の高校に進学してほしいと考えているので、わざわざマイナスポイントになることは記載しない、という方針の中学校が多いようです。
それに部活と同様、生徒会活動や行事の実行委員などを経験した場合は内申書に記載される場合があります。
また外部コンクールで受賞した、英検などの資格を取得した、ボランティア活動に参加した、なども記載されることがあるので、お子さんが活動したことは面談などで必ず先生に報告しておくといいですよ。
オトナだって就職先を間違えた!ってことがある位なのだから、小学校卒業したばかりのお子さんが判断を誤るのも無理はありませんし、やりたい部活がなかったということもありますよね。
辞めたいというならお子さんなりの事情があると思うので、よく話を聞いてあげましょう。そしていじめなど何か問題がある場合はぜひ顧問に相談してみてくださいね。
そして部活を続けることのメリットとデメリットを冷静に話し合って、それでも辞めるとお子さんが決めたのなら、無理に続けなければならないという理由はありません。
部活がない分勉強をがんばって成績を上げれば、内申点も上がります。課外活動・資格やボランティア活動など、内申書に記載できる活動は他にも沢山あるので安心してくださいね。
中学部活入らない場合の内申書の中身って?
自治体によって多少違いはあると思いますが、息子が通っていた中学の内申書のスタイルについてご紹介していきましょう。
息子の中学の内申書は、まず通知書の左半分に教科の五段階評価の数値が記載されています。残念ながら大した成績ではないので、数値まではご紹介できませんが(笑)
そして右半分が諸活動の記録になります。学校の活動の記録については、ざっくりですが以下のような感じに記載されるようです。
学級活動 | 1年:○○係
2年:○○係 3年:○○係 |
生徒会活動 | ○○委員会所属 |
学校行事 | ○○祭実行委員長 |
その他 | ○○部所属 |
この他に出欠の記録や課外活動(資格やボランティア活動)について記載される欄があります。
学級活動はクラス全員がこなす状況だったので何かしら書かれていましたが、生徒会活動や学校行事の委員会なども経験すると記載されるようです。
部活については所属部名が「その他」の欄に記載されていましたが、部長であったり全国大会出場など目覚ましい活動があればプラスで記載される場合もあります。
部活に所属していなければ「その他」の欄にその旨が記載されないだけです。ちなみに息子は生徒会や学校行事等で役員を何もやっていなかったので、見事にまっさらな空欄状態でした。
部活はあくまで学級の係や生徒会・学校行事など数ある学校活動の一部という形なのでしょう。ですので部活に所属しなくても、生徒会や委員会に取り組んで内申書に記載してもらうのも良いでしょう。
ただし、自治体によっては記載内容が変わりますので、詳細が知りたい方はぜひ担任の先生にご相談なさってくださいね。
中学部活入らないと内申点に響くって噂は本当?まとめ
今回は中学で部活に入らないと内申点に響くかどうかについて解説してきました。ご心配されていたよりも内申書に不利にならないことが分かり、安心されたのではないでしょうか?
部活を熱心にやるもよし、勉強をがんばるもよし、課外活動を広げてみるのも良いでしょう。もちろんすべてを頑張ってくれたら親としては嬉しいですが、なかなかそこまで器用なお子さんっていらっしゃらないですよね。
部活だけにこだわる必要は全くなく、生徒会活動や学校行事または資格取得やボランティア活動であっても内申書にとっては有利になります。つまりお子さんが3年間頑張ったことの記録が内申書なのです。
お子さんが部活に行かない・辞めた・帰宅部でも大きく心配する必要はありません。お子さんが取り組んでみたいことが何か、ぜひ一緒に話してみることからスタートしてみてくださいね。