そこで今回は自主学習ネタとして、令和から前の元号と意味について紹介します。
元号とは?
元号とは天皇の即位ごと付けられる、年数を数え表す名称のことです。
元号はもともと中国で生まれました。
中国や韓国、ベトナムなどで使われており、日本に渡ってきたのです。
しかし実はその元号を今も使っているのは日本だけなんですよ。
日本で初めて元号が使われたのは西暦645年で「大化(たいか)」と名付けられました。
そんな大化から令和まで248個もの元号が付けられたのです。
先ほど、元号は天皇の即位ごとに付けられるとお話しましたが、そのようになったのは実は明治時代からになります。
明治になった時、岩倉具視よって天皇の即位ごとに改元しようと「一世一元」が制度化されました。
それまでは、天皇の即位以外にもおめでたい事があった時や災害や疫病が流行った時など、頻繁に改元されていたのです。
特に災いがあった時によく改変されていました。
それは昔、元号を改めることで悪い事が続くのを防げる、災いを立ち切れると思われていたからです。
元号の決め方
元号は政令で定めるとされていますが、具体的にこのように決めなくてはいけないという方法はありません。
ここ最近は、漢文学や国文学に携わる大学教授がいくつか候補を出し、国民の代表ということで衆議院議長の意見を聞きながら閣議で協議されています。
そんな元号には6つのルールがあります。
- 国民の理想としてふさわしいような、良い意味を持つものであること
- 漢字2字であること
- 書きやすいこと
- 読みやすいこと
- 過去に元号やおくり名として用いられたものでないこと
- 俗用されているものでないこと
国民に受け入れられやすく、また特定のものを示さないよう元号をつける時は細心の注意が払われています。
意味を考えるのはもちろん、特定の不利利益が出てはいけないため元号を付けるのは一苦労なんですね。
日本の元号とその意味
日本で元号は今までに248個付けられてきました。
全ての意味を紹介したいところですがそれは難しいため、明治から令和までと有名な元号を紹介します。
大化(たいか)
日本で初めて付けられた元号で飛鳥時代の645年〜650年に付けられました。
蘇我入鹿が暗殺された大化改新でも有名です。
大化は中国の歴史書の一文から付けられており、「天皇陛下は諸国の君主を教え導く」という意味があります。
偉大な徳をもって人を導いていこうという意味で、日本を変えていこという意気込みがこの元号に込められているのです。
天正(てんしょう)
安土桃山時代の1573年〜1592年に付けられた元号です。
なぜ有名かというとあの織田信長が改元させることに成功した元号だからです。
天正には、「上に立つものは民を基盤としている。物事の末を正そうと思ったら根元を整えるべきで、良い結果にしたいなら先にするべき事をおろそかにしてはいけない」という意味があります。
明治(めいじ)
1868年〜1912年まで付けられた元号です。
易経という中国の書物からとられており、「天下は明るい方へ治る」という意味があります。
実はこの元号、明治天皇がいくつかある候補の中からくじ引きで選んだんですよ。
大正(たいしょう)
1912年〜1926年まで付けられた元号です。
明治と同じく易経という中国の書物からとられています。
大正は「天が民の言葉を喜んで聞き入れ政が正しく行われる」という意味です。
昭和(しょうわ)
1926年〜1989年まで付けられた元号です。
昭和は儒教の経典の四書五経からとられました。
「国民の平和および世界各国の共存繁栄を願う」という意味があります。
平成(へいせい)
1989年〜2019年までの元号です。
書経や歴史書の史記からとられています。
「内外、天地共に平和が達成される」という意味です。
令和(れいわ)
2019年〜今使われている元号ですね。
令和は日本最古の歌集である万葉集から付けられました。
「人々が美しく心を寄せ合う中で、文化が生まれ育つ」という意味があります。
令和から前の元号と意味 まとめ
自主学習ネタとして令和から前の元号と意味について紹介しました。
令和から前の元号と意味のまとめはこちらです。
- 俗用されているものでないこと
- どの元号も国民の理想にふさわしいような良い意味を持っている
- 各元号の意味は上記参照
どの元号にもこんな世の中にしたいという願いや思いが込められているのです。