そんなこと考えたこともないくらい当たり前に時計は右に回っていますよね。
そこで今回は自主学習ネタとして、時計はなんで右回りなのかについて紹介したいと思います。
時計が右回りなのはなぜ?
時計が右回りな理由は、世界で初めて作られた日時計が右回りだったからです。
時計が世界で初めて作られたのは古代のエジプトでした。
その古代エジプトで作られた時計は、今私たちが普段当たり前のように使っている電池で針が動く時計ではありません。
もちろんデジタル時計でもありませんよ。
太陽の光と影を利用して作られた「日時計」です。
日時計とは地面に石などを置き木の棒を垂直に立て、太陽の光によってできる影の位置や長さから時間を知ることができる時計です。
今でも大きな公園などに行くと時々あるので、見た事がある方も多いのではないでしょうか。
ではなぜ日時計は右回りなのでしょうか。
それは太陽の光によってできた、垂直に立てられた木の棒の影の動きが右回りだからです。
初めて時計が作られた古代エジプトは北半球にあるため、太陽は東→南→西へと移動していきます。
そのため影は逆方向の西→北→東の順に動くため右回りになるのです。
そんな日時計の名残から、私たちが普段使っている機械仕掛けの時計も右回りになりました。
南半球でも時計が右回りなのはなぜ?
太陽の動きが反対の南半球でも時計が右回りなのは、北半球で作られた右回りの時計が南半球に持ち込まれたからです。
では南半球と時計についてみていきましょう。
古代エジプトで初めてできた日時計は右回りでした。
それは古代エジプトが北半球にあるため、太陽による影が西→北→東と右回りに動くからです。
私たちが住む日本も同じ北半球のためこの説明に納得ができると思いす。
しかしここで疑問が出てきます。
では反対側の南半球ではどうなるのでしょうか。
太陽の動きが北半球と反対になるので影の動きも反対になるのでは?と思いませんか。
そうなんです。南半球では影の動きが東→南→西になるため左回りになります。
しかし時計は世界共通で右回り。
南半球のオーストラリアやブラジルなどで使われている時計も右回りですよね。
影の動きが左回りになるはずの南半球でも時計が右回りな理由は、先ほどお伝えしたように、今馴染みのある右回りの機械仕掛けの時計が北半球で作られ南半球に普及したからです。
また時計に必要な数字(文字盤)も北半球の文明で発達しました。
このように北半球で発展して作られた時計が南半球に持ち込まれたため、時計は世界共通で右回りになったのです。
またもう一つ南半球でも右回りの時計が使われている理由があります。
南半球で右周りの時計が普及した時、南半球は南半球で太陽の動きに合わせて時計を作り替えてもよかったのでは、と思いませんか。
そちらの方が南半球の人たちに馴染むはずです。
しかし作り変えられることはありませんでした。
それは世界的にみても右利きの人が多いからです。
昔の時計は電池ではなくネジやゼンマイを回して動かしていました。
右利きの人は右へ回す方が力が入りやすいため、時計は右回りのまま普及し今にいたるのです。
自主学習ネタ/時計はなんで右回り/まとめ
今回は自主学習ネタとして、時計はなんで右回りなのかについて紹介しました。
自主学習ネタ時計はなんで右回りのまとめはこちらです。
- 時計が右回りなのは世界で初めて作られら日時計が右回りだったから
- 影の動きが左回りになる南半球には、北半球で作られら時計が普及したため世界共通で時計は右回りになった
- 右利きの人が多いため南半球でも右回りの時計がそのまま普及した
右に回ることを時計回りと言うくらい当たり前に時計は右に回っています。