高学年になると、身の回りのことは一通り調べてしまって、思いつくネタがなくなってきた!
という人もいるのではないでしょうか。
そこで今日は、身の回りから少し離れ、スケール大きく「日本の世界遺産」についてご紹介したいと思います!
日本の世界遺産、一体いくつあるの?
まず、世界遺産には3つの種類があります。
- 文化遺産:人が作ったもの、人の生活や歴史に関するもの
- 自然遺産:自然のもの、地形や自然の景色など
- 複合遺産:文化と自然両方の特徴を持っているもの
それぞれの特徴をもった、今後未来にずっと伝え、残していくべき大切なもの、と世界に認められた遺産が世界遺産です。
日本には、文化遺産が20、自然遺産が5、あわせて25の世界遺産があります!
想像より多かったですか?少なかったですか?
日本の世界遺産 1番〇〇なものは?
「世界遺産」というと何だか難しいイメージですが、ひとつひとつ違った魅力があります。
ここでは色々な切り口から、「日本の世界遺産の中で1番〇〇なもの」を紹介しましょう!
〈1番早く登録されたのは?1番最近は?〉
日本で1番早く登録された世界遺産は、なんと4つ!
- 法隆寺地域の仏教建造物
- 姫路城
- 屋久島
- 白神山地
1993年12月、4つ同時に登録されました。
奈良の法隆寺や兵庫の姫路城は、教科書にも載っていて有名ですね。
一方、1番最近登録されたのはこちらの2つ。
- 奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島
- 北海道、北東北の縄文遺跡群
登録は2021年7月。世界遺産になったばかりです。
〈1番古いのは?1番新しいのは?〉(文化遺産)
日本の文化遺産で一番古いものは、「北海道、北東北の縄文遺跡群」。
縄文時代の遺跡ですから、なんと15000年前の建物や村の跡です。
対して一番新しいものは1959年に建てられた国立西洋美術館。
世界でも有名な建築家、「ル・コルビュジエの建築作品」の1つとして2016年7月に登録されました。
〈1番人気は?人気ベスト5〉
最後にズバリ!一番人気があるのはどこでしょうか。
人気ランキングは様々な会社から出ていますので、ここでは行った人の数、「観光客数」でご紹介します。
文化庁の2018年の報告を元にランキングしていきますよ。
- 1位:古都京都の文化財(京都市、宇治市、大津市):年間訪問観光客数 約 55,000,000
- 2位:古都奈良の文化財:年間訪問観光客数 約17,000,000人強
- 3位:紀伊山地の霊場と参詣道(熊野古道):年間訪問観光客数 約17,000,000人弱
- 4位:厳島神社:年間訪問観光客数 約4,000,000人
- 5位:琉球王国のグスク及び関連遺産群:年間訪問観光客数 約3,900,000人
京都がダントツ1位ですね。
国内外ともに人気の観光地なので納得です。
紀伊山地の霊場が3位にランクインです。
これは、熊野古道がいくつもの県を越えて長く連なっていること、古道に沿ってたくさんの観光地や、高野山をはじめとする有名な寺社があることが人気の理由でしょう。
あれ?あのいちばん有名な富士山がランク外?と意外に思ったアナタ!そこにはちょっとした理由があります。
文化庁の統計は、富士山の訪問者を「8合目登山道」でカウントしているんです。
8合目というと、富士山を半分以上も登った標高3200m地点。
そのため富士山の「観光客数」はわずか200,000人となっています。
富士山を見に行くことはあっても、登頂しよう!とはなかなかならないですよね。
ちなみに五合目や富士五湖など、富士周辺の訪問者も含むと観光客数は6,500,000人、実際には第4位の実力なのです。
日本の世界遺産 まとめ
本日はよく耳にするけれど意外と知らない、「日本の世界遺産」についてご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。
どれも素晴らしく、世界が認めるほどの価値がある日本の世界遺産。
実際に行くのは難しいところもありますが、色々な切り口から調べてみると意外な事実が見えたりして、身近なものに感じられるかもしれません。